　みなさんこんにちは、ガンプラ初心者のかなたんです。
　早速ですがガンプラ初心者のボクから、ガンプラ初心者の皆さんに質問があります。
　昨今、ガンプラ初心者向けの動画・サイトがネット上にはたくさんあります。
　しかしちょっと興味があって覗いてみても、
・なぜかガンダムマーカーのインクを塗料皿に出して筆で塗っている
・なぜかガンダムマーカーエアブラシという、初心者向けとは到底思えないアイテムを使用している
・なぜか艶消し缶スプレーを当たり前のように吹いている
　といった感じで、しょんぼりしながら悲しみのブラバをした経験はありませんか？
　ボクは何度も経験があります！(´;ω;`)ﾌﾞﾜｯ
「そんな初心者がどこにおんねん！　そもそもスプレー吹く作業環境とかないんだよ！」
　正直そうツッコミたいですよね。
　ボクも家族から塗装時の臭いについて言われるので、基本的に缶スプレーは使えません。
　エアブラシは持っていませんが、臭いの問題はおそらくそんなには変わらないでしょう。
　こういった認識の齟齬が起きる原因なのですが、おそらくですが「初心者」という言葉の定義が広すぎることに原因があるんだと思います。
　例えば上手なモデラ―さんからしたら、何の嫌味もなく、上から目線でもなく、本当に純粋に「缶の艶消しスプレーを買ってきて吹くだけ」なんですよ。
　息を吸うのと変わらないんです。
　ですが「素組みからちょっとステップアップしてみたいな～」とゆるーく思っているだけの初心者からしてみると、
・スプレーを吹くための作業環境を用意できない
・臭いで家族に怒られるし、最悪ご近所トラブルを引き起こす
　というかなり高いハードルがあります。
　この「初心者」という言葉の認識ギャップが、齟齬が起きる最大の原因だと、数々の初心者向け動画を見てきたボクは考えています。
　臭いがね、ほんと言われるんですよ。
　マジめちゃくちゃ言われるんですよ。
　ですが、ご安心ください！
　そんなボクたちのために、ガンダムマーカー（などのいわゆるマーカー塗装ペン）があるんです！
　筆も塗料皿もガンダムマーカーエアブラシも使いません。
　俺たちにはガンダムマーカーがある！
　
　ガンダムマーカーこそが本当の初心者向けアイテムだ！٩( ''ω'' )وｳｫｫｫ
「でもそれで本当にかっこよくなるの？」
「ガンダムマーカーって広い面はムラができて塗れないよね」
　と思ったあなた！
　またまた安心してください。
　最近のガンプラはガチで出来がいいので、筆とか塗料皿とかガンダムマーカーエアブラシを使わなくても、最低限の部分塗装＆スミ入れだけで、
　こんなライジングフリーダムガンダムとか、
　こんなビルドストライクエクシードギャラクシーが出来上がるんです！
　バンダイの技術力は世界一ぃぃぃ！！
　逆に言えば、ガンダムマーカーはこれくらいで満足感できる人向けでもあります。
　本当に初歩の初歩ですが、ボクなんかはこれだけでも結構達成感があります。
　
　やっぱりね、上手くできるかどうかとはまた別ベクトルで、自分で手を加えたものって愛着湧きません？
　特にガンダム系の装甲は白がほとんどなので、ちょっとしたダクトのグレーとか、お手軽スミ入れで一気に引き締まります。
　そして上手なモデラ―さんはまず使わない付属シールですが、もちろん使いましょう。
　特にガンダムのツインアイは、シールが便利で綺麗です。
　ボクも物は試しで一度だけツインアイの塗装にガンダムマーカーで挑戦したんですが、シールの方が全然綺麗でした。
　画像はウイングガンダムの頭部なんですが、ガンダムマーカーで塗装したツインアイの色合いが見るからに暗いですよね。
　ブラック企業で働く社畜のような目をしています。
　それでも自分で手を加えた達成感はあるし、そこまで致命的に悪いってこともないとは思うんですが、シールの方がキラキラしていて、ガンダムマーカーより綺麗だとボクは思います。
（ちなみにバルカンの黄色や、センサーのライトグリーン、スミ入れなんかも全てガンダムマーカーです）
　もちろんこれらはモデラ―さんの気合の入った作品とは比べる以前の問題です。
　まったく勝負になりません。
　でも完全なパチ組み・素組みと見比べたら、明らかにちょっと違っています。
　それくらいで「ゆるーく満足」できる大多数のパチ組みユーザーには、ステップアップとしてガンダムマーカーは超お勧めです。
　バルカンの黄色＆スミ入れも、していななければ真っ白なので、かなり変わって見えませんか？
（接写するところまで近づいて撮影した画像なのでやや汚く見えるかもですが、もう少し引きの画像なら全然気になりません）
　で、逆になんですが。
　本気でガンプラの高みを目指したい人には、ガンダムマーカーはお勧めしません。
　ガンダムマーカーで綺麗に塗るのはほぼ不可能です。
　あくまでガンダムマーカーは、
「パチ組みからちょっとだけアップグレードしたい！」
「でも塗装道具とか塗装ブースを揃えたりとか本格的なことはちょっと……」
　そんなゆるーい考えを持った、ボクのような初心者さん向けです。
　なので、もしあなたがプロのような超スゴいガンプラを目指したいのなら、ガンダムマーカー以外を使ったテクニック紹介サイトなりなんなりを見ましょう。
　プロ・セミプロのすごいモデラ―さんたちが、培ってきたガンプラ製作テクニックを惜しみなく披露している、本当に素晴らしいガンプラ制作サイト・動画がたくさんあります。
　特に製作動画は見るだけで「すげー！」ってなるので、ガンプラ好きならお勧めです。
　同じことはできなくても、見ているだけで楽しいです。
（将棋で観戦専門のファンを「観る将」と言いますが、言わば「観るプラ」「観るガン」ですね）
　とまぁ、ここまで長々とコラムを呼んで頂きありがとうございました。
　せっかくなので、ガンダムマーカーのお勧め塗りポイントを紹介です。
（基本的に使用キットは1/144HGシリーズです。
　手に入りやすくリーズナブルで、作りやすさとクオリティのバランスが非常にいいからです。
　やっぱりね、5000円とかするMGで失敗したら、心に多大なダメージを負っちゃうからね）
●ダクト部分
V2ガンダムアサルトバスターの足首アーマーのダクト部分ですが、本来は真っ白です。
こういうところがガンダムマーカーの一番の出番です。
情報量がお手軽に増える上に、グレーやメカグレーは隠蔽力が高いので、塗りムラもほとんど出ません。
●肩アーマーの内側
画像はガンダムデスサイズの肩アーマーの内側の黄色パーツを、グレーで塗ってます。
腕を上げた時に内側が見えるんですが、グレーで塗ることで淵に黄色のラインができて、めっちゃいい感じじゃないですか？
●腰アーマーの内側
画像はビルドストライクエクシードギャラクシーの腰アーマーの裏側です。
左上の真っ白なのが未塗装状態。
これ、グレーに塗ったところが別パーツのように見えません？
外側の白いアーマーと、内側のグレーのフレームパーツって感じで。
もちろんただの目の錯覚なんですが、装甲の隙間からチラっと見える時に、
「おっ、内側にもちゃんとパーツがあるな」
って見えるんですよ。
あとガンダムマーカーにしては珍しく広範囲に塗るので、達成感も出やすいです(笑)
特にガンダム系は白いのでメリハリがつきやすいです。
●フリーハンドペイント
可愛いラーガンダムを作ろうとして、ピンクのハートとかをフリーハンドで描き入れました。
ガンダムマーカーはペンなので、お絵描き感覚で好きにドローイングできます。
この使い方は完全におまけですね(笑)
●サイン
おまけついでに、先の細いガンダムマーカースミ入れペンなどを使えば、機体に自分のサインを入れられます。
いわゆるパーソナルエンブレム！
まぁこの機体だけちょっとガンダムシリーズじゃないので名前は出せないんですが、一応バンダイさんの出してる人型プラモということで……