こちらの投稿は私、アマツキ・ノゾムが水性ホビーカラーによる筆塗装でHGUC 1/144 オーバーフラッグを制作した際の感想をコラムとして前後編の二本立てに分けた投稿の"後編"になります。
もし、この投稿内容に興味を持たれた方の中で前編をご覧になっていない方は、どうか前編をご覧いただきたく存じます。
https://www.gn-app.com/posts/320a63e1-3229-4f7d-ac11-6e1dd428dc33
前後編それぞれ、ものすごく読みづらい長文になってしまいまして恐縮ですが、お付き合いくだれば幸いです😔💦
さて、前編では前置きの段階ですら長くなってしまったので早速、水性ホビーカラーを使用する上で実感した、特にラッカー塗料と比較した際の注意点を挙げていきたいと思います！
注意点①
ラッカー塗料と比較して塗料の乾燥時間が遅い
この点が、アマツキが水性ホビーカラーを使用して感じた最大の注意点です💦
しばらく文章のみになりますが、申し訳ありません😥
特にエアブラシではなく、筆塗装をする際に注意していただきたいのですが、ラッカー塗料で筆塗装をした時に「厚塗り」をしてしまったとしても、10分もすれば塗装した部分を触っても指紋が付くこともなく、完全に乾燥していることが多いと思います。
ですが、私が水性ホビーカラーで少しでも「厚塗り」をしてしまった場合、その箇所は冬の室内という条件で半日以上は放置したとしても完全に乾燥することはなく、塗装面にベタベタした感触が残り、パーツ同士を組み立てようと少し強めに保持しようものなら、指紋がベッタリとパーツ表面に残ってしまうことに…😱
せっかく頑張って塗料を塗り重ねたのに、それが完全に乾燥していなかったために、パーツの表面に指紋が付いてしまったら、労力も時間も浪費することになってしまい、落ち込んでしまいますよね😵💦
…はい、これも私にとっては、ごくごく最近の、つい二週間以内の実体験です😓
11月に入る前には完成したいと思っていたオーバーフラッグの完成が今月に入ってからになってしまったことの最大の要因は、なるべく失敗を避けるために塗料の乾燥時間を意識して多めに確保したことと、実際に失敗して修復するまでに再び時間が掛かってしまったからです😭
注意点①の対策
慌てず、余裕を持ち、薄塗りを心がける
これは水性塗料だけではなく、ラッカー塗料を使用する際にも共通することなのですが、筆、缶スプレー、そしておそらくエアブラシのどれを用いたとしても、一度に塗布する塗料を最低限に抑える「薄塗り」を心がけることが重要だと思います。
この画像のパーツはHGUC版グフカスタムと、イベント等で無料配布されているリサイクルキット版のRX-78-2ガンダムのパーツに、それぞれ水性ホビーカラー「ペールグリーン」を試し塗りしたものです。
過去にテスト感覚で、かなり雑に塗装したもので恐縮なのですが、このように一度の塗装で完全に塗り潰すのではなく、少しずつ塗装をしていけば、画像右側のガンダムのパーツのように下地の色が塗装したい色と全く違っても、ある程度は浮かび上がらなくなります。
時間こそ掛かりますが、焦りやせっかちこそがガンプラ制作における大きな敵のひとつだと考えています。
とは言っても薄く塗ってあげさえすれば筆塗装でも、ひとつのパーツの乾燥時間は10～15分もあれば十分ですし、塗料を重ねていくことに数分ずつ感覚を伸ばし、仕上げの際だけ1時間も置けば確実だと思われます。
どうしても下地の色が隠れなくて気になる方は、塗料にシルバーを混ぜると隠蔽力が増すため、前編でURLリンクを掲載しましたオーバーフラッグのように仕上げることもできます。
これも実体験なので、自信を持って申し上げます✨🤭
注意点②
ラッカー塗料よりもパーツの角(エッジ)に塗料が乗りにくく、塗膜が弱い
こちらに関しては文章で長々と説明するより、実際に水性ホビーカラーで仕上げた作品の画像を見ていただくほうが分かりやすいと思いますので、どうぞご覧ください。
自分でも、それなりにキレイに仕上げられたかも？🤔
と思いきや、トップコートを吹く前に100円ショップで買ったケースやタッパーに入れて保管していたところ、その中でパーツ同士がぶつかるなどしたか、あるいは次に取り出した時に自分の爪が当たってしまったのか、気が付いた時には画像のように塗膜が剥がれてしまっていることがありました😥
そして、オーバーフラッグの胴体が写った画像も良く見てみると、頭部の細かな角(エッジ)に塗料が乗っておらず、下地の黒い部分が見えているのがお分かりいただけると思います。
後者は、その部分だけ「リタッチ」という手法で部分的に修正することも決して難しくはないのですが、ある程度の大きさで塗装剥がれが起きてしまった場合は、その面の塗装を落とす必要があるので、軽視できない注意点だと思います😓
注意点②の対処法
塗膜を保護する製品を活用する
水性塗料に限らず、ラッカー塗料の塗膜でも意図せずに塗装が剥がれてしまうことは少なからず起こり得ますが、これらも共通して市販のトップコートで塗装面を保護してあげるのがシンプルながら最適だと思います😀
ですが、これで万事解決✨
ヨシ👈️😸
…とはならず、可能であれば、もう一つくらいは手を打っておきたいところです。
あくまで保険をかける程度の対処法ではありますが、とあるプロモデラーの方が自身のブログやSNSでタ◯ヤ製品である「モデリングワックス」という製品を紹介しており、本来はプラモデルの光沢保護を目的とした製品だそうですが、ワックスというだけあって塗膜の保護にも転用できるとのことでした。
そのプロモデラーの方のブログによれば、おそらくラッカー塗装仕上げによるキットでのことだと思われますが、マ◯ロス機体の可変機キットに変形をさせても塗膜が全くと言っていいほど剥がれなくなった事例があるとのことです！😳
これについて検証したところ、可変機キットではない上、ラッカー塗装仕上げのMG 1/100 グフカスタムでは写真撮影のために何度もケースから取り出したり、展示会のために運搬させても、目立った塗装剥がれは現時点で起きていません。
では肝心の水性ホビーカラーでは？と言うと…
…どうやら爪で引っ掻いてしまったのか、いつの間にか塗装が剥がれてしまったことがありました😓
いやいや💦
決してモデリングワックスや水性ホビーカラーに欠陥があるのではありません！😫💦
肩パーツの裏側のように目立たない箇所で爪を立てて擦ってみたのですが、少し擦ったくらいでは傷は付きませんでした。
本当に傷を付けてやろうと思って力を入れることで写真の中央部のように塗装が剥がれ始めるといった具合です。
ここでも角(エッジ)の一部に塗料が乗っていないのが分かりますが…😵💦
しかし以前の投稿でも掲載しましたように私のオーバーフラッグでも変形を試みたところ、上記の写真のように塗装が剥がれしまうことも事実です😥
以上のことから、ある程度は市販の製品を用いて塗膜の保護は可能ではあるものの、水性ホビーカラーの塗膜強度は決して過信できないものと考えています。
少なくともラッカー塗装仕上げの作品以上に変形や激しい可動は慎重にされたほうが吉でしょう。
【まとめ】
もうすぐ終わりです
ここまでお疲れ様でした😞💦
ここまで長文になってしまい、本当に申し訳ありませんでした😭
いい加減、今回のテーマのまとめに入らせていただきます😓
アマツキ・ノゾム個人の感想としましては、水性ホビーカラーは入手が容易で種類も豊富だが、塗膜の乾燥が遅く、塗膜強度もラッカー塗料よりも弱いため、思わぬ塗装剥がれが起こりやすく、市販製品を用いても万全な対策は難しい。
しかし、裏を返せば「アルカリ電解水」等を用いたリカバリーも容易あるため、一長一短を併せ持っている。
…というのが忌憚の無いものになります。
水性ホビーカラーをメインに使用しているというプロモデラーの方もいらっしゃるように、決して水性ホビーカラーに問題があるのではなく、この投稿内でも「欠点」ではなく「注意点」としているように、それらはあくまで「特性」だと考えてくださればと思います😌
どういうことかというと、例えば最新商品であるHGのSEED FREEDOMキットシリーズは完全には色分けがされていないキットの最たる例だと思います。
こうしたキットを部分塗装だけで済ませたいのであれば、リカバリーのしやすい水性ホビーカラーで仕上げるのは、初心者から中級者以上の方を問わず、私からもオススメできる手段です。
特にメインカメラやセンサー等の細かい部分への塗装は間違いなく、筆塗装が最適解でしょう✨
　
確かに水性ホビーカラーは、初心者の方でも手軽にキレイな塗装ができるという難度の低い塗料ではないかもしれませんが、その「特性」を理解し、じっくりと向き合うことでプロさえも認める最もポピュラーな塗料と位置付けることができるのではないでしょうか？😉
いきなり水性ホビーカラーだけで全塗装しようとは思わず、用途やご自身のスタイルに合わせて、他の塗料との併用も考慮することで、あなた自身がステップアップをしていく過程での心強い味方になり得るのでは、と思います✨🤭
塗膜の強度や乾燥時間に関しても、筆かエアブラシかで異なる場合もあるのかもしれませんので、その点も留意してくださればと存じます。
モチロン、私も今後とも水性ホビーカラーは活用していくつもりです☺️
塗膜の強度問題にも向き合って、いずれ投稿内でも触れるかもしれません。
…では、そろそろ本当に終わりにします😖💦
最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。
今回の投稿についてのクレームや間違いのご指摘等、お叱り等のコメントも甘んじてお受けいたします🙇‍♂️
そして最後に、私の来年のオラザクに応募するためのキットの紹介をもちまして、今回の投稿の幕引きとさせていただきます。
そのキットとは…
MG1/100ゴッグです！✨😆
それでは次回の投稿でお会いしましょう！